先日デスクトップタイプのジャンクPCが入ってきて使えそうなので、復活させてみることにしました。
(プレインストールされていたOSが Windows8 だったので、石(CPU)が比較的新しいであろうと想定した為)
因みに、石が i7-2600(第二世代)とか、i7-3770(第三世代)だった場合は、Windows10 ではなく Windows7 で生き返らせると良いでしょう。
i7-4770(第四世代)以降の石でしたら、Windows10 もサクサク動きます。
(以下の文章には専門用語や俗語が多数登場しますので、不明な用語はネットで調べてみて下さい)
先ず、ジャンクである要因は
①電源スイッチが入ったり入らなかったりする。
②例え電源が入っても、「ピー ピー」と音がして、画面も表示されない。
と云う内容でした。
①はM/Bの電源回りやPOWERピン辺りの接触不良、電源スイッチケーブルの内部断線、スイッチの接触不良・・等が考えられます。
②はメモリモジュールの故障や接触不良や相性問題、メモリスロットの接触不良・・等が考えられます。
①の対策
・POWERケーブルを外して、M/B上ののピンを短絡させてみる→OK→M/Bは問題なし
・スイッチ本体を取り外し、プラスティックセーフなパーツクリーナーでスイッチを洗浄→エアダスターで乾燥→OK直ったようだ
念のため、本体カバー側のスイッチ部分もパークリで洗浄、スプレーグリス浸透、パークリで再洗浄、エアダスターで乾燥を行った為、初期のスイッチ感が戻る
②の対策
メモリを全部外してメモリソケットをエアダスターで微粉除去後に接点賦活剤を噴霧
メモリの接点をホワイトガソリンで洗浄後にパークリで脱脂
1,3スロットを避け、メモリを2,4スロットに装着→OK
以上の作業でPCが起動できるようになったので、OSの再インストールを行った。
元々装着されていた3.5″HDDをSSDに換装し、Windows10をクリーンインストールしました。
(装着されていた石がi7-4770だったので、Windows11が使えない為)
MS-OFFICEをインストールして、WindowsUpdate を実施。
以上で、ジャンクPCの復活です!!
このマシンは2コア8スレッドの石で、メモリが8GB搭載されていたので、通常ではインストールできない Windows11 環境を VMware を使って作ってみたいと思います。
VMware Workstation 16 Pro をインストールし、以下の手順で Windows11 をインストールします。
①OSをインストールしないで空の60GB仮想HDを作成します。
②この仮想HDをセキュアブートにし、暗号化します。
③仮想マシンは2コア4スレ4GBで作成します。
④作った仮想マシンのUEFIセットアップし、USBメモリブート可能にします。
⑤インストールUSBをPCに挿し、仮想マシンにマウントします。
⑥仮想マシンを再起動すると、USBから起動し、Windows11 のインストールが始まります。
⑦インストールが終わったら、VMware Tools をインストールします。
以上で、Windows10 ホスト機上で動く、Windows11 仮想マシンの完成です。
ホストと仮想マシン間ではファイルのコピーもクリップボードの共有も出来ます。
用語解説
・CPU:通称”石” Central Processing Unit(日本語では中央演算素子)
・HDD:Hard Disk Driveの略です。
・SSD:Solid State Driveの略です。
・メモリ:規格(DDR3 とか、DDR4 とか速度PC-8500とかレイテンシとか)が色々あるので、合う物を選びましょう
・M/B:Mother Board マザーボード
・メモリスロット:デスクトップ型は4本、ノート型は2本の場合が多い
・コア,スレッド:CPUが同時に処理できる能力の目安(数が多い方が高性能)
・VM:Virtual Machine 仮想マシン(ソフトウェアで作り出したパソコン)