コンピューターの歴史(後編)
2024/09/09
前編からの続きです。
3. 集積回路とパーソナルコンピューター
3.1 集積回路の登場
1960年代に入ると、集積回路(IC)が登場しました。集積回路は、多数のトランジスタや他の電子部品を一つのチップに組み込む技術で、これによりコンピューターはさらに小型化し、高性能化しました。1965年には、インテルが最初の集積回路を発表し、その後、半導体産業の発展が加速しました。
3.2 パーソナルコンピューターの普及
1970年代末から1980年代初頭にかけて、パーソナルコンピューター(PC)が登場し、一般家庭や小規模ビジネスに広まりました。1975年には、Altair 8800がリリースされ、これが最初の商業的なパーソナルコンピューターとされています。その後、1976年にはApple Iが登場し、1977年にはApple IIが発売されました。Apple IIは、グラフィカルユーザーインターフェース(GUI)とフルカラー表示を備え、PCの普及に大きく寄与しました。
同時期に、IBMもパーソナルコンピューター市場に参入し、1981年にIBM PCを発表しました。IBM PCは、オープンアーキテクチャーの採用により、互換機が次々と登場し、パーソナルコンピューターの標準を確立しました。
4. インターネットと現代のコンピューター
4.1 インターネットの発展
1990年代には、インターネットが急速に発展しました。元々は軍事目的で開発されたARPANETが、学術機関や一般企業に広がり、情報の共有とコミュニケーションの手段として利用されるようになりました。1991年には、ティム・バーナーズ=リーがワールドワイドウェブ(WWW)を発明し、インターネットの普及が加速しました。
4.2 モバイルコンピューティングとクラウドコンピューティング
2000年代に入ると、モバイルコンピューティングの時代が到来しました。スマートフォンやタブレットの登場により、コンピューターはもはやデスクトップやノートパソコンだけでなく、携帯端末としても利用されるようになりました。2007年には、AppleがiPhoneを発表し、スマートフォン市場に革命をもたらしました。
さらに、クラウドコンピューティングの普及も重要な変化をもたらしました。クラウドコンピューティングは、インターネットを通じてサーバーやストレージ、アプリケーションを提供するサービスであり、企業や個人が大規模な計算リソースを利用できるようになりました。これにより、データの保存や処理が容易になり、ビジネスや個人の効率が大幅に向上しました。
5. コンピューターの未来
コンピューターの未来は、量子コンピューターや人工知能(AI)の進展によってさらに大きく変わると予想されています。量子コンピューターは、従来のコンピューターが解決できないような複雑な問題を解決する可能性を秘めており、科学研究や暗号解読などの分野での応用が期待されています。
また、AIの発展により、機械学習や自然言語処理などの分野で劇的な進歩が見られています。これにより、自動運転車や医療診断、顧客サポートなどの分野での革新が進んでいます。
コンピューターの歴史は、技術の進歩とともに常に変化し続けています。これからの時代においても、新たな技術やアプローチが登場し、私たちの生活や社会に大きな影響を与えることでしょう。
----------------------------------------------------------------------
メディアックパソコンスクール 橋本教室
〒
252‐0144
住所:
神奈川県相模原市緑区東橋本 2丁目35-11 102号室
電話番号 :
042-703-7962
相模原の初心者向けスクール
相模原で資格取得を目指すなら
相模原の社会人向けのスクール
相模原でプログラミングなら
----------------------------------------------------------------------