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NECの歴史(前編)

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NECの歴史(前編)

NECの歴史(前編)

2024/10/04

NEC(日本電気株式会社)は、日本を代表する総合電機メーカーであり、特にパソコン市場においても長い歴史を有しています。NECのパソコンの歴史は、1980年代初頭から始まり、時代と共に進化し続けています。ここでは、NECのパソコンの歴史を、主要な製品や技術革新、ビジネス戦略を交えながら詳しく解説します。

初期のパソコン市場参入(1980年代)
1982年: NEC PC-8001
NECのパソコン歴史のスタート地点は1982年に発売された「PC-8001」です。このモデルは、NEC初のパーソナルコンピュータであり、8ビットCPU(Zilog Z80)を搭載し、当時の日本市場における家庭用コンピュータの先駆けとなりました。PC-8001は、16KBのRAMを搭載し、カラーディスプレイとテープレコーダーを使用したデータの保存が可能でした。また、シンプルで扱いやすいという特性から、多くのユーザーに受け入れられました。

1983年: PC-8801
1983年には「PC-8801」が登場し、NECのパソコンラインナップにおける重要なマイルストーンとなりました。PC-8801は、16ビットのCPU(Intel 8088)を採用し、640×400ピクセルの解像度を持つグラフィック表示機能を備えていました。このモデルは、ビジネス用途だけでなく、ゲームなどのエンターテインメント分野でも高い評価を受け、NECのパソコンが家庭用からビジネス用途にまで広がるきっかけとなりました。

1990年代: ビジネスと家庭用の進化
1990年: NEC PC-9800シリーズ
1990年代には、NECの「PC-9800シリーズ」が登場しました。このシリーズは、特に日本市場において大きな成功を収めたパソコンであり、ビジネスユースに特化したモデルとして評価されました。PC-9800シリーズは、PC-88シリーズの後継として登場し、32ビットのCPU(Intel 80386/80486)を搭載するなど、ハードウェアの性能が大幅に向上しました。また、MS-DOSとWindowsの両方のOSに対応し、多様なソフトウェア環境を提供しました。

1993年: NEC VALUESTARシリーズ
1993年には「VALUESTAR」シリーズが発表され、家庭用パソコン市場に新たな選択肢を提供しました。VALUESTARシリーズは、デザイン性や使いやすさに配慮したコンシューマ向けのパソコンであり、特にオールインワン型のPCとして、多くの家庭に受け入れられました。VALUESTARは、その後も進化を続け、様々なモデルが登場しました。
 

後編に続く

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