IBM社の歴史(前編)
2024/10/20
IBM社の歴史
IBM(International Business Machines Corporation)は、1911年に設立されたアメリカの多国籍企業で、情報技術(IT)およびコンピュータ関連の分野で著名な企業です。IBMはその創立から現在に至るまで、テクノロジーの進化とビジネスの変革を牽引してきました。その歴史を振り返ると、IBMは単なる企業の枠を超え、テクノロジーの未来を形作る存在であったことがわかります。
初期の歴史
IBMの前身は、1911年に設立されたコンピュータ製造会社のComputing-Tabulating-Recording Company(CTR)です。この企業は、初期のコンピュータ機器や計算機を製造していました。CTRは、三つの異なる企業が合併してできたもので、それぞれが計算機や記録装置、タイムレコーダーなどを製造していました。
1914年には、CTRの社長に就任したトーマス・J・ワトソンがこの会社を大きく変革します。彼の指導の下、CTRは1900年代初頭のビジネス環境に合わせた革新的な製品を次々と開発し、企業の成長を加速させました。1924年には、CTRは「International Business Machines Corporation」という新しい名称に変更され、IBMとして知られるようになりました。この名称変更は、国際的な展開を視野に入れたものでした。
コンピュータ革命の先駆け
1920年代から1930年代にかけて、IBMはビジネス機器市場での地位を確立し、多くの企業に計算機を提供しました。特に、IBMのパンチカード機器は業務の効率化に大きく貢献しました。しかし、IBMの真の革新は、1940年代に始まるコンピュータ革命に関連しています。
1944年にIBMは、コロンビア大学との共同プロジェクトである「Mark I(Automatic Sequence Controlled Calculator)」を完成させました。この機械は、初期の電子コンピュータの一つであり、プログラムによる計算を行うことができました。その後、IBMは1950年代に入ると、コンピュータの商業化を進めました。特に、IBM 701やIBM 650などのコンピュータは、ビジネスや科学研究の分野で広く使用されました。
IBMのメインフレームとパーソナルコンピュータ
1960年代には、IBMはメインフレームコンピュータの分野で圧倒的な地位を築きました。IBMのSystem/360は、同時に複数の処理を行う能力を持ち、様々な業務アプリケーションに対応できる画期的なシステムでした。System/360の導入により、IBMはコンピュータ業界のリーダーとしての地位を確立しました。
1980年代に入ると、IBMはパーソナルコンピュータ(PC)の分野にも進出します。1981年に発売されたIBM PCは、そのオープンアーキテクチャによって、多くのサードパーティーが互換機器やソフトウェアを開発することを可能にし、PC市場の標準となりました。これにより、IBMは家庭用コンピュータ市場においても重要な役割を果たすこととなります。
後編に続く
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