コンピューターウィルスの定義と概要(中編)
2024/12/06
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前編からの続きです。
コンピューターウィルスの定義と概要
1980年代後半から1990年代初頭
1980年代後半に入ると、ウイルスはますます複雑化し、実際のシステムやデータに損害を与えるようになりました。特に1987年に登場した「Brain」ウイルスは、PCのMS-DOSシステムに感染する初めてのウイルスであり、コンピュータウイルスの商業的な脅威の到来を告げるものでした。このウイルスは、PC用のフロッピーディスクを通じて広がり、感染したコンピュータのファイルを変更しました。
1990年代に入ると、インターネットの普及により、ウイルスの拡散方法も劇的に変化しました。1999年に登場した「Melissa」ウイルスは、インターネットの電子メールを利用して急速に拡散し、特にMicrosoft Outlookを介して世界中に広まりました。Melissaウイルスは、感染したコンピュータのメールアドレス帳に登録された他のコンピュータにウイルスを送り、またウイルスが実行されるとシステムのパフォーマンスを低下させるという被害を引き起こしました。
2000年代から現在
2000年代に入ると、コンピュータウイルスはさらに高度化し、感染の目的も多様化しました。特に「ワーム」や「トロイの木馬」といった新しい種類のマルウェアが登場し、これらはウイルスよりも複雑で、ネットワークを利用して拡散したり、ユーザーの個人情報を盗んだり、システムのリソースを悪用したりします。2000年代後半には、セキュリティ対策が進んだため、ウイルスが感染した場合でもその被害は徐々に軽減されましたが、依然としてウイルスは新たな方法で進化し続けています。
代表的なウイルスとしては、「ILOVEYOU」ウイルス(2000年)や、「MyDoom」ウイルス(2004年)があります。ILOVEYOUウイルスは、電子メールの添付ファイルを通じて拡散し、感染するとシステムにダメージを与え、さらに他のコンピュータにメールを送信するようになりました。MyDoomは、ワームとして機能し、感染したコンピュータを「ゾンビコンピュータ」に変え、他のコンピュータへの攻撃を行いました。
さらに、2010年代に入ると、ランサムウェアと呼ばれるウイルスが登場し、これらは感染したコンピュータのファイルを暗号化し、復号するために金銭を要求する形態で社会的に大きな問題を引き起こしました。
コンピュータウイルスの種類
コンピュータウイルスにはさまざまな種類がありますが、以下のいくつかの種類が特に重要です。
ファイルウイルス: 他の実行可能なファイルに感染し、そのファイルが実行されるとウイルスが発動します。これにはMS-DOSやWindowsの実行ファイルが含まれます。
マクロウイルス: Microsoft Office製品のマクロ機能を利用して、WordやExcelのファイルに感染します。これらのウイルスは主に文書ファイルを通じて拡散します。
ボトネットウイルス(ワーム): ネットワーク経由で拡散し、感染したコンピュータをボット(ロボット)として操るものです。これにより、サイバー攻撃の一環としてDDoS攻撃を行うことができます。
ランサムウェア: コンピュータのデータを暗号化し、復号のために金銭を要求するウイルスです。近年、ランサムウェアの活動は増加しています。
後編に続く
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