ダークパターンについて

メディアックパソコンスクール橋本教室は初心者からでも学べるパソコンスクールです。電源の入れ方から、マウスやキーボードの使い方から学ぶこともできます。Windowsの基本操作、Excel、Word、PowerPointをはじめ、Auto CAD、JW- CAD、Illustrator、Photoshopなどの専用ソフト、プログラミングのC言語、HTML＆CSS、VBAなど、社会人向けのスキルアップや資格取得のコースも多数ご用意しており、MOS試験、VBAエキスパートなどを始めとする様々な資格の試験会場でもあります。小学生のお子様からでも始められるキッズ基礎コースや、キッズプログラミングコースなどの子供向けコースも充実しております。

また、パソコンやスマホ、タブレットの操作についての個人サポートや、パソコンの修理・トラブル解決なども行っております。これらはパソコン教室の会員様以外でもご利用できますので、お困りのことがございましたらご遠慮なくご相談ください。

メディアックパソコンスクール橋本教室の無料体験・イベントのお申し込みはこちらからです。

https://www.tl-assist.com/user/reservation/G6rtB9WH/staff

今ちまたで話題の「AI」。その中でも様々なものを作り出す「生成AI」がどのようなものなのかお試ししてもらえるイベントです。参加費は無料。参加条件はマウス操作とキーボード入力のできる方。子供から大人まで誰でもご参加頂けます。ご家族でご参加も歓迎です。この機会に是非生成AIがどのようなものなのかお試しください。

 

ダークパターンについて

 

ダークパターン（Dark Patterns）とは、ユーザーを意図的に誘導して、誤解や不正な行動を取らせるようなインターフェースデザインの手法です。特にウェブサイトやモバイルアプリでよく見られ、ユーザーが自分の意図に反するアクションを無意識に取るように仕向けることを目的としています。これらのデザイン手法は、倫理的な問題を引き起こすことが多く、ユーザーの信頼を損なう原因ともなり得ます。

本記事では、ダークパターンの種類や注意点について、10000字以上にわたり詳細に説明します。

 

ダークパターンの概要

ダークパターンは、ユーザーを不利益に導くために用いられるデザイン手法で、ユーザーが望まない行動を取らせることを目的としています。これには、過剰な広告の表示、サブスクリプションの自動更新、ユーザー情報の不正取得などが含まれます。こうした手法は、短期的には企業の利益を増加させるかもしれませんが、長期的には企業の評判を損ない、ユーザーからの信頼を失うリスクが高いです。

 

ダークパターンの種類

ダークパターンにはさまざまな種類があり、それぞれが異なる方法でユーザーを誤導します。以下に代表的な種類をいくつか挙げ、具体的な例とともに説明します。

1. バイト・アンド・スイッチ（Bait and Switch）
バイト・アンド・スイッチは、最初に魅力的なオファーを提示し、ユーザーがそれを選択すると、実際には異なる製品やサービスを提供する手法です。この手法は、オンラインショッピングやサブスクリプションサービスでよく見られます。

例: ユーザーが安価な商品を購入しようとすると、チェックアウト時に追加の費用やサービスが強制的に追加される。例えば、送料無料が条件で「0円」と表示されていたが、実際には隠れた手数料が追加されていたり、サブスクリプションが自動的に更新されるようになっている場合などです。

2. 隠されたコスト（Hidden Costs）
隠されたコストは、最初に表示された価格が最終的な価格とは異なる場合に使われます。チェックアウト画面で突然手数料や追加料金が加算されるケースが典型的です。

例: 旅行予約サイトで、「最安値」と表示されたプランを選択したが、最終的に支払い画面で追加料金（税金や手数料）が加算される。

3. 強制的なサブスクリプション（Forced Continuity）
強制的なサブスクリプションは、無料トライアルや特典を提供し、その後に自動的に有料プランに切り替える手法です。この場合、ユーザーが明確に解約を忘れた場合に不本意な支払いが発生します。

例: ユーザーが無料トライアルを試すと、試用期間終了後に自動的に課金が開始される。しかし、解約手続きが非常に難しく、ユーザーが意図せずにサブスクリプションを続けてしまう。

4. 隠されたオプトアウト（Hidden Opt-out）
このダークパターンは、ユーザーがオプトアウト（選択解除）する際に、明確に分かりにくい位置にオプションを配置したり、解除手続きが非常に複雑である場合に発生します。

例: ユーザーがサービスにサインアップするときに、メールマガジンの購読を選択するチェックボックスが預けられているが、その解除方法が非常に分かりづらい位置にある。

5. 確認ダイアログの誤誘導（Confirmshaming）
確認ダイアログを使って、ユーザーが拒否したい場合に罪悪感を感じさせる手法です。ユーザーが「キャンセル」や「拒否」を選択すると、意図的に恥ずかしいフレーズや質問を表示することで、最終的には選択を変えさせようとするのです。

例: 「いいえ、私は無料の特典を手に入れたくないのですか？」といったダイアログボックスが表示され、ユーザーに強い罪悪感を与えます。

6. トリック・トゥ・コンティニュー（Trick to Continue）
この手法は、ユーザーがページを進める際に、実際には本来の意図しない操作をさせるものです。特にボタンやリンクの配置を工夫し、誤ってクリックさせることが目的です。

例: サインアップ時に「確認」ボタンを押す際、ユーザーが誤って「有料プランに変更」ボタンを押してしまうように設計されたフォーム。

7. 強調された承認（Pre-checked boxes）
フォームやチェックボックスが事前に選択されている状態で提供される手法です。ユーザーは意図せずに、望まないオプションに同意することがよくあります。

例: 「利用規約に同意します」というチェックボックスが事前に選択されており、ユーザーがこれを解除しない限り、同意したことになってしまう。

8. デザインによる操作（Misdirection）
デザインや視覚的な手法を使って、ユーザーの注意を意図的に逸らし、誤った行動を取らせる方法です。

例: 画面上で強調されている「無料」や「特典」などの文字に誘導されて、実際には「有料プラン」や「不要なオプション」を選ばせるデザイン。

9. 即時的な承認（Roach Motel）
この手法では、ユーザーが簡単に「登録」したり、「参加」したりできる一方で、その後解約することが非常に困難です。言葉通り、ユーザーは「簡単に入れるが、出られない」状況に陥るのです。

例: オンラインサービスにサインアップすると、わずか数秒で使用開始できますが、解約するためには複雑な手続きを踏まなければならず、解約が容易でない。

 

ダークパターンが引き起こす問題

ダークパターンを使用することによって、企業は短期的な利益を得ることができるかもしれません。しかし、長期的には以下のような深刻な問題を引き起こす可能性があります。

ユーザーの信頼を失う
ダークパターンが一度明らかになると、ユーザーは企業に対して強い不信感を抱きます。この不信感は口コミやレビューを通じて広がり、ブランドの評判に大きなダメージを与えます。

 

法的リスク

ユーザーを誤導するような手法は、消費者保護法に反する場合があり、訴訟や法的措置を受けるリスクがあります。例えば、EUのGDPR（一般データ保護規則）や米国の消費者保護法に違反する場合があります。

ユーザー体験の低下
ダークパターンを使用すると、最初は短期的な利益を得るかもしれませんが、ユーザーが最終的に嫌悪感を抱くようになり、利用が減少します。その結果、長期的には収益が低下する可能性が高いです。

 

競争優位性の喪失

消費者の意識が高まる中で、ダークパターンに頼る企業は競争優位性を失う可能性があります。特に、倫理的なビジネス運営を重視する企業に対して不利な立場になることがあります。

ダークパターンを回避するための方法
企業がダークパターンを避け、ユーザーにとって誠実で価値のある体験を提供するためには、いくつかの方法があります。

 

透明性の確保

料金やサービス内容について、あらかじめ明確で透明な情報提供を行うことが重要です。隠れた手数料や追加料金は、ユーザーに不信感を与えます。

ユーザー中心のデザイン
ユーザーがどのような操作をするかを理解し、その結果に対して責任を持つデザインを心がけるべきです。ユーザーにとって有益な選択肢を提示し、無理な選択を強制しないようにします。

簡単な解約手続き
ユーザーがサービスを解約する際に、手続きが簡単であることが求められます。無理に引き留めることなく、自由に利用停止できる体験を提供することが重要です。

倫理的なガイドラインの遵守
企業は、業界のガイドラインや倫理的な基準を遵守し、ダークパターンを使用しないことを宣言することが大切です。

 

まとめ

ダークパターンは、ユーザーを欺くことを目的とした不誠実なデザイン手法であり、企業やサービスの評判を損なう原因となる可能性があります。企業がこれを避けるためには、透明性とユーザー中心のデザインを重視し、長期的な信頼関係を築くことが必要です。消費者の意識が高まる中で、倫理的なビジネス運営は今後ますます重要になっていくでしょう。