インターネットの歴史(前編)
2024/09/27
インターネットの歴史は、その誕生から現在に至るまでの技術革新と社会的変革の物語です。ここでは、インターネットの発展を時代ごとに追いながら、その技術的、社会的な側面を詳しく見ていきます。
1. インターネットの起源
インターネットの歴史は、1960年代のアメリカ合衆国にさかのぼります。この時期、アメリカ国防総省の高等研究計画局(ARPA、後のDARPA)は、通信ネットワークの研究を進めていました。このプロジェクトの一環として、1969年に「ARPANET」が立ち上げられました。ARPANETは、複数のコンピュータを接続し、データを効率的に交換するためのネットワークであり、インターネットの前身とされています。
ARPANETの初期の目標は、通信回線が故障してもデータ通信を続けられるようにする「分散型ネットワーク」の構築でした。これは冷戦時代の核戦争に備えた重要な目的でした。1971年には、ARPANETのネットワークが拡大し、初の電子メール(Eメール)が登場しました。これにより、インターネット上での情報のやり取りが大きく変わることになります。
2. TCP/IPの登場とネットワークの発展
1970年代後半には、インターネットの基盤となる技術が確立されていきました。特に重要だったのは、ヴィントン・サーフとボブ・カーンによって開発された「TCP/IPプロトコル」です。1983年1月1日にARPANETは、TCP/IPプロトコルを正式に採用し、これによって異なるネットワーク同士が相互接続できるようになりました。これが「インターネット」の誕生とされる瞬間です。
TCP/IPプロトコルは、データを小さなパケットに分割し、それをネットワーク上で送信する仕組みを提供します。これにより、ネットワークの規模が大きくなり、さまざまな種類のネットワークが統合できるようになりました。1980年代には、インターネットのインフラが拡張され、多くの大学や研究機関が参加するようになりました。
3. 世界規模への拡張
1980年代後半から1990年代初頭にかけて、インターネットは急速に広がりを見せました。この時期の重要な出来事の一つが、1991年にティム・バーナーズ=リーが「ワールド・ワイド・ウェブ(WWW)」を発表したことです。WWWは、情報をリンクでつなげる「ハイパーテキスト」の概念に基づいており、ユーザーがインターネット上の情報を容易にアクセスできるようにするものでした。
バーナーズ=リーの発表により、インターネットは単なる研究者や技術者のツールから、一般の人々にとっても利用可能な情報源となりました。これにより、ウェブブラウザや検索エンジンの開発が進み、インターネットの利用が急速に普及しました。1993年には、モザイク(Mosaic)という初のグラフィカルウェブブラウザが登場し、これがインターネットの商業化と普及を加速させました。
後編に続く
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