AIの歴史(前編)
2024/11/18
AIの歴史
人工知能(AI)の歴史は、古代から現代までの科学技術の発展と密接に結びついています。本稿では、AIの発展を時代ごとに振り返り、その重要な出来事や技術、理論的背景について詳述します。
1. 古代から20世紀初頭までの基礎
AIの概念は、古代ギリシャや中国の哲学にまで遡ることができます。アリストテレスの論理学や、中国の『易経』に見られるパターン認識の考え方は、後のAIの理論に影響を与えました。また、機械的な自動装置やロボットの初期のアイデアもこの時期に見られます。例えば、古代ギリシャの数学者アルキメデスは、自動的に動く機械の設計を行いました。
20世紀初頭には、数学と論理学の進展がAIの発展の基礎を築きました。特に、アラン・チューリングの仕事は、計算理論やアルゴリズムの発展に大きく寄与しました。彼の「チューリングマシン」は、計算可能性の概念を定義し、後のコンピュータ科学における重要な基盤となりました。
2. 1950年代:AIの誕生
1950年代はAIの誕生の時期とされ、1956年のダートマス会議がその象徴的なイベントです。この会議には、ジョン・マッカーシー、マービン・ミンスキー、ネイサン・ローチャーなどが参加し、AIの研究が正式に始まりました。ジョン・マッカーシーは「人工知能」という用語を初めて提唱し、AI研究の基盤を作りました。
この時期の重要な成果の一つは、問題解決のための探索アルゴリズムや、初期の機械学習の基礎となる理論の確立です。特に、アラン・ニュエルとハーバート・サイモンは、問題解決プログラム「ロジック・セオリスト」を開発し、AIの実用性を示しました。
3. 1960年代:知識表現と初期の成功
1960年代には、知識表現や推論システムの研究が進展しました。この時期の代表的なプロジェクトには、システムDENDRAL(化学分析用)やMYCIN(医療診断用)があります。これらのシステムは、特定の領域における専門知識を活用し、専門家と同じように問題を解決する能力を示しました。
また、この時期に開発された「ELIZA」というプログラムは、自然言語処理の先駆けとされます。ジョセフ・ウェイゼンバウムが開発したELIZAは、テキストベースの対話を通じて、ユーザーとの会話を模倣することができました。
4. 1970年代:AIの冬
1970年代は、AIの期待に対する現実が裏切られる「AIの冬」と呼ばれる時期に入ります。資金の減少や過度な期待の反動から、多くの研究が停滞しました。AIの技術はまだ成熟しておらず、実用的なアプリケーションが少なかったため、政府や企業の支援も減少しました。
この時期には、シンボリックAI(ルールベースのアプローチ)からの限界が明らかになり、より現実的なアプローチが模索されるようになりました。専門家システムの開発は続いたものの、期待された成果には届かず、研究者たちは新たな方向性を模索しました。
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