MS-DOSの歴史(前編)
2024/11/20
MS-DOS(Microsoft Disk Operating System)は、1980年代から1990年代初頭にかけて、主にIBM PC互換機で広く使用されたオペレーティングシステムです。このシステムは、コンピュータの基本的な機能を制御し、ユーザーがハードウェアやソフトウェアにアクセスできるようにする役割を果たします。以下では、MS-DOSの歴史、構造、機能、そしてその影響について詳しく説明します。
1. MS-DOSの歴史
MS-DOSは、1981年にMicrosoftがIBM PCのために開発したオペレーティングシステムです。その基盤は、以前に存在したQDOS(Quick and Dirty Operating System)というオペレーティングシステムにあります。QDOSは、Seattle Computer Products社によって開発され、Microsoftはこれを買収してIBM向けに改良を加えました。IBM PCが市場に登場すると、MS-DOSはその標準オペレーティングシステムとして採用され、すぐに人気を博しました。
MS-DOSのバージョンは何度か更新され、最初のバージョンは1.0であり、1981年にリリースされました。その後、2.0、3.0、4.0、5.0、6.0といったバージョンが続き、それぞれに新機能や改良が加えられました。特に、バージョン5.0(1991年)は、ユーザーインターフェースの改善やメモリ管理の向上が行われ、多くのユーザーに支持されました。
2. MS-DOSの基本構造
MS-DOSは、シンプルな構造を持つファイルベースのオペレーティングシステムであり、以下のような主要なコンポーネントで構成されています。
2.1. カーネル
カーネルは、MS-DOSの中核部分であり、ハードウェアリソースの管理、プロセスの管理、ファイルシステムの管理を行います。カーネルは、ハードウェアとソフトウェア間のインターフェースを提供し、プログラムがハードウェアに直接アクセスすることなく動作できるようにします。
2.2. ファイルシステム
MS-DOSは、FAT(File Allocation Table)ファイルシステムを使用します。FATは、ファイルの保存先やサイズ、アクセス権などを管理し、ディスク上のファイルを効率的に配置するための構造です。FAT12、FAT16、FAT32といったバージョンが存在し、各バージョンはサポートするドライブのサイズやファイルの数に応じて設計されています。
2.3. コマンドラインインターフェース
MS-DOSは、主にコマンドラインインターフェース(CLI)を介して操作されます。ユーザーは、テキストベースのコマンドを入力することで、ファイルの操作やプログラムの実行を行います。これにより、操作の自由度は高いものの、視覚的なインターフェースがないため、初心者には難しい面もありました。
後編に続く
----------------------------------------------------------------------
メディアックパソコンスクール 橋本教室
〒
252‐0144
住所:
神奈川県相模原市緑区東橋本 2丁目35-11 102号室
電話番号 :
042-703-7962
相模原の初心者向けスクール
相模原で資格取得を目指すなら
相模原の社会人向けのスクール
相模原でプログラミングなら
相模原の子供向けパソコン教室
----------------------------------------------------------------------