ASUS社の歴史（前編）

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ASUS社の歴史
1. 創業の背景（1989年～1994年）
ASUS（エイスース）は、1989年に台湾の台北で設立されました。創業者は、パソコン技術の専門家であるジェリー・シャー（Jerry Shen）、ジョン・ハー（Jonney Shih）、テオドール・トン（Ted Hsu）の3人です。彼らは、当初、パソコン関連のハードウェアを製造する企業を目指しました。

創業当初、ASUSは主にマザーボードの開発を行っていました。1990年代初頭、パソコン市場が急成長する中で、ASUSは高品質なマザーボードを提供し、業界内での地位を確立しました。1994年には、世界初の4層マザーボードを発表し、その技術革新が評価され、ASUSのブランドが広まりました。

2. マザーボードの隆盛と多角化（1995年～2000年）
1995年、ASUSはマザーボード市場でのシェアを拡大し、コンピュータ業界での知名度を高めました。1997年には、ASUSのマザーボードが世界で最も売れたモデルとして認知され、同社はその後も高品質な製品を提供し続けました。

1999年には、ASUSは自社ブランドのノートパソコンを発表しました。これにより、ノートパソコン市場への進出が果たされ、さらなる成長を遂げました。ASUSは、製品の多様化を図り、グラフィックカード、デスクトップPC、ノートPC、周辺機器など、さまざまな分野に展開していきました。

3. グローバル展開と新技術の導入（2001年～2008年）
2001年、ASUSは台湾証券取引所に上場し、資金調達を行いました。これにより、グローバル市場へのさらなる展開を加速しました。同社は、北米やヨーロッパ市場にも進出し、世界的なブランドとしての地位を確立しました。

また、この時期にはゲーミング市場にも目を向け、2006年には「ROG（Republic of Gamers）」シリーズを立ち上げました。このシリーズは、ゲーマー向けの高性能なハードウェアを提供し、ASUSをゲーミングPC市場のリーダーとして位置付けました。

さらに、2007年にはEee PCを発売し、これが世界中で人気を博しました。Eee PCは、低価格で持ち運びやすいノートパソコンとして、多くの消費者に受け入れられ、ASUSのイメージを一新しました。

後編に続く